物件紹介文、何を書けば家が見えるのか

不動産のポータルサイトに物件を登録するとき、いろいろと記入欄があります。

物件名。

所在地。

価格。

間取り。

ここまでは迷いません。

問題は、その先です。

「おすすめコメント」

「アピールポイント」

だいたい、こういう名前の自由記入欄があります。

自由と言われると、急に不自由になります。

しかも販売サイトのトップページに表示されるコメントは短い。

数十文字の中で、

「この家、ちょっと見てみたい」

と思ってもらわなければなりません。

これがなかなか難しい。

事実を書けば、間違いではない

南向き。

駐車場3台。

スーパーまで徒歩8分。

3SLDK。

全室洋室。

コンロ3口。

全部、大切な物件情報です。

ただ、そのまま並べてみると、

「南向き、駐車場3台、スーパー徒歩8分、3SLDK」

となります。

さらに、コメント生成AIを使うとこうなります。

「一度に複数のおかず作りを同時進行できるコンロ3口以上付です。徒歩10分圏内にスーパーがあり、うっかり買い忘れも苦になりません。洋室だけの部屋構成です。家族の安心拠点になる3SLDK。」

情報は拾っています。

コンロもある。
スーパーもある。
洋室もある。
間取りも間違っていない。

それなのに、読んだあとに家の姿が残りません。

「日当たり良好」の、その先を書きたい

たとえば「南向きで日当たり良好」。

物件紹介ではよく見る言葉です。

でも、その物件について知っていることが、それだけではない場合があります。

冬場、ほかの物件より実際に暖かく感じたこと。

南向きの部屋だけど、北側に見える岩手山も捨てがたいこと。

物件情報として入力するなら、どれも「南向き」の一言で済んでしまいます。

紹介文を書くときに迷うのは、その一言だけで終わらせるか、もう少し書くかです。

「南向き」で終わることもできる。

でも、その家について知っていることがもう少しあるなら、そこまで書いてみたくなる。

そうすると、今度は文字数が足りなくなります。

なかなか都合よくはいきません。

キャッチコピーの本を読んだ翌日も、普通に迷う

キャッチコピーについて書かれた本を読んだり、広告を眺めたりもします。

短くする。

感情を揺さぶる。

読み手の利益を書く。

いろいろ勉強になります。

そして翌日、物件登録画面を開く。

カーソルが点滅して、入力を今か今かと待っている。

勉強したことと、書けるかどうかは別です。

結局、

これだ。

いや、違う。

こっちか。

と何度か書き直します。

公開したあとに、また変えることもあります。

物件紹介文も、売り出してから育てていく

物件の価格を見直すことがあるように、紹介文も一度書いたら終わりではないのかもしれません。

反応が薄ければ、最初の一文を変えてみる。

写真の順番を変える。

別の魅力を前に出してみる。

「駐車場3台」より、「来客があっても駐車に困らない」の方が届く人もいるかもしれない。

何が正解かは、なかなか分かりません。

ただ、同じ物件情報をそのまま置いて待つより、少しずつ試してみる。

物件は動きませんが、紹介の仕方まで動かない必要はありません。

今日も短いコメント欄の前で少し迷いながら、その家に似合う一行を探しています。

では、実際にどんなふうに書いているのか。

物件概要を一度横に置いて、八幡町を歩くところから書いた記事があります。

八幡町を歩いて、街を見渡す部屋へ帰る|セイフテック表参道 1302号室

逆に、同じ家が何社にも掲載されていたら。
読む人は、物件だけでなく「誰が紹介しているか」まで見ることになります。

同じ物件が5社から出てる。問い合わせ先の見つけ方

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