家を探していると、物件がずらっと並んでいる不動産会社があります。
50件、100件。
対して、小さな会社のホームページを見ると十数件。
これだけ見ると、
「大きな会社の方が、たくさん物件を持っているんだろうな」
と思います。
半分くらいは、その通りです。
残り半分が、不動産の少しややこしいところなんです。
普段の買い物なら、品ぞろえの多いスーパーへ行けばだいたい済みます。
それでも、たまに普段行かない魚屋を覗くと、スーパーでは見なかった瓶ウニが置いてあったりする。
不動産にも、少し似たところがあります。
まず、ポータルサイトに何件載せるかは会社によって違う
SUUMOやat homeなどのポータルサイトに物件を載せるには、広告費がかかります。
広告できる物件を片っ端から出していけば、画面に並ぶ数は増えます。
ただ、請求書の行も増えていきます。
そこで各社、
中古住宅を中心に載せる。
新築建売に力を入れる。
特定の価格帯やエリアを厚くする。
といった具合に、何を広告に出すか選んでいます。
広告に大きな予算を使える会社なら、たくさん並べやすい。
ポータルサイトの物件数には、その会社が扱える物件の数だけでなく、営業方針や広告予算も混ざっているんです。
自社ページにない物件も、紹介できる
不動産会社の自社ホームページも、その会社が紹介できる物件の全リストではありません。
売りに出されている物件の中には、レインズや不動産会社向けのat homeなど、業者間で共有されているものがあります。
広告が認められていれば、その中から選んで自社ホームページやポータルサイトへ載せることもできます。
同じ新築建売が、何社ものサイトに現れるのはこのためです。
価格も同じ。
間取りも同じ。
写真まで同じ。
検索しているうちに家が増えた気がしますが、増えたのは家ではなくページです。
売主様や販売会社の方針で、広告できる会社が数社に限られている物件もあります。
なので、自社ホームページに20件しか載っていなくても、
「紹介できる家は、この20件で全部です」
という意味ではありません。
自社ページは、その会社が表に並べている棚。
その奥には、業者同士で共有しているもっと大きな倉庫があります。
会社ごとに違う物件の入り口
共有されている物件とは別に、その会社が売主様から直接預かる物件があります。
「この家を売りたい」
と相談を受けるところから始まる物件です。
以前取引したお客様から、また声をかけていただく。
知人から紹介をいただく。
投資家、建築会社、士業の方などから話が入る。
会社の規模とは別に、それぞれ物件が入ってくる経路があります。
当社も、ありがたいことに、以前のお客様やご紹介などから売却のご相談をいただきます。
何百件も物件を並べている会社ではありませんが、そういったつながりを大事にしながら、この業界でやらせていただいています。
ですので「どうしてこの物件が、この会社に?」
という組み合わせがあったりします。
そうして預かった物件が、昨日までなかった新着としてポータルサイトにぽつんと現れる。
物件を直接預かった会社の物件情報が、まだ業者間で共有されていないタイミングもあります。
最後に必要なのは、たった一軒
だから物件探しでは、会社の大きさを見比べるより、新着を根気よく追っていく。
100件、200件と並ぶ中に、昨日までは見なかった家が混ざる。
大きなスーパーで瓶ウニを見つける日もあれば、近所の魚屋に入る日もあります。
欲しいのは、品ぞろえの多い店ではなく、自分が探していたものです。
家も同じ。
最後に必要なのは一軒です。
どこから出てくるかは決めつけず、根気よく探す。
そのくらいしつこい方が、家探しには合っている気がします。
物件を探していると、もう一つ妙なことが起きます。
「これ、さっきも見たぞ」
同じ家が、別の不動産会社から何度も出てくる。
では、どこに問い合わせればいいのでしょう。
さらに、同じ家でも紹介の仕方は同じとは限りません。
写真も価格も同じなのに、文章だけで少し家の見え方が変わることがあります。
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