中古住宅の査定に伺うと、
「この床、少し傾いている気がする」
ということがあります。
明らかに分かる場合もあるのですが、残念ながら、私の足裏にはそこまで高性能なセンサーが搭載されていません。
そこで使っているのが、シンワ測定の「ブルーレベル Pro 2 デジタル 600mm」。

床に置けば、「なんとなく斜めな気がする」を数字にしてくれます。
傾いているのは、床なのか。家なのか
では、どのくらいの数字を気にするのか。
一つの目安として、既存住宅売買瑕疵保険の検査では、6/1,000以上の傾斜がないか(床なら1m進むと高さが6mm違う、など)が確認項目になっています。
ただ、一か所だけ床が下がっているなら、建物全体ではなく、床材やその下にある根太(床を支えている部材)がたわんでいる可能性もあります。
そこで、部屋の中央だけではなく、入口付近や壁際など場所を変え、向きも変えて測ります。
隣の部屋や廊下でも似た数字が出るのかを見ると、その部屋だけの話なのか、もう少し広い範囲の話なのかが見えてきます。
床の一部だけなのか。
柱も傾いているのか。
測る場所を変えることで、同じ数字でも意味が変わってきます。
買取査定では、数字が値段の話にもつながる
買取のご相談をいただいた住宅では、この数字も査定の材料になってきます。
床の一部がたわんでいるだけなら、床の修繕で済むことがあります。
ところが、離れた場所でも同じような傾きが出て、柱にも気になる数字があるとなれば、話は変わってきます。
建物全体について詳しく調べたり、場合によっては大きな改修を考えたりすることになります。
当然、想定する工事費が変われば、買取業者さんの査定価格にも影響します。
物件情報と一緒に、
「ここではこのくらい。別の部屋ではこうでした」
と伝えられれば、買取業者さんにとっても判断材料が増え、査定もしやすくなると思っています。
頼れる道具
そんなわけで、中古住宅の査定へ行くと、この水平器を床に置いたり、柱に当てたりしています。
床や柱の傾きは、必要な修繕や査定価格にも関わる大事なところです。
感覚だけで「たぶん大丈夫」と済ませるわけにはいきません。
派手な道具ではありませんが、家の「なんとなく傾いている」を数字に変えてくれる。
査定現場での頼れる道具が、この水平器です。
〜余談〜
この機種を選んだ理由を少し。
水平器自体は、気泡の位置で水平を見るシンプルなものなら、もっと小さくて手頃な製品もあります。
ただ、知りたいのは「水平か、水平ではないか」だけではなく、実際にどのくらい傾いているのか。
査定ではその数字が判断材料になることもあるので、きちんと数値で確認できるデジタル式を選びました。
その中でも600mmあれば、床の一部分の凹凸だけではなく、ある程度の長さで傾きを確認しやすいので、こちらの機種にしたのでした。
【商品リンク】
※ちなみに、商品の宣伝ではありませんよ。
数字で分かることもあれば、実際にその日にならないと分からないこともあります。
たとえば雨。
晴れた日の内覧では想像するしかなかったものを、雨の日は勝手に実演してくれます。